ライシャワー日本研究所
~東日本大震災デジタル・アーカイブ

出所:The Reischauer Institute
米ハーバード大のライシャワー日本研究所(The Reischauer Institute)が、東日本大震災に関する電子的な情報を記録・保存するデジタル・アーカイブ(digital archive)を立ち上げたとの案内をサイト上に掲載した。3月25日付。
同研究所が収集する対象としては電子メールやウエブリンク、動画、画像などで、同研究所へ電子メールで寄せるよう呼びかけられている。その際、誰がいつ、どこで、記録をつくったのかをできる限り前後関係の分かる情報を求めるという。
すでに国内では、独立行政法人防災科学技術研究所がデジタル・アーカイブの立ち上げを提唱し、始動しつつあるとされる。
また国立国会図書館も、ネット上で公開されている数多くの有用な情報資源を文化遺産として将来世代へ保存するプロジェクト「Web Archiving Project」に着手している。
さて、そのライシャワー日本研究所によるアーカイブ構築の意義だが、まだ資料が十分に集まっていない段階では軽々しく論じられないものの、将来性のある明るい話だと思える。
千年に一度の未曽有の大震災といわれる危機に際し、「トモダチ作戦」の成功など日米同盟の絆の確認を私たちは見たばかりだ。
電子化された膨大な情報を、トモダチ作戦のように日米双方の手であますところなく記録できれば、今後、両国の研究者らが震災の研究と検証をする上で貴重な資料となる。
その成果は日米の絆を深めるばかりか、日本人に限ってみても、日本という国家と日本人自身をもう一度見つめ直す材料を提供するものにもなるだろう。
将来的な展開としては、過去同じく津波の被害に見舞われたインドネシアなども含めて国際的な連携を図るという方向性が考えられる。
日本が震災から立ち直って蘇ることは、災害に強い国家であることを国際社会に示す絶好のチャンスでもある。津波はtsunamiとして知られる国際語のキーワードだから、蘇った日本がリーダーシップを取って、世界規模の「津波デジタル・アーカイブ」を構築していくことを検討してはどうだろうか。


by 8000hr
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